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【移転のため閉店】いしかわ百万石物語・江戸本店に行ってみた

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コロナ禍で気ままに旅行できない中、ご当地グルメの販売や催しを行うアンテナショップに注目! 各県の魅力をお伝えしてまいります!

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※※ いしかわ百万石物語 移転のため閉店 ※※

いしかわ百万石物語・江戸本店は、2024年3月に八重洲に移転するため、2023年10月9日(月)をもって閉店しました。
当記事は閉店前の店舗について記載したものです。
その旨御了承の上、ご覧下さいますようお願い申し上げます。

※※ いしかわ百万石物語 移転先 ※※

いしかわ百万石物語・江戸本店の移転先は「東京都中央区八重洲2丁目1-8 八重洲Kビル 1F」の予定です。
東京駅八重洲中央口を出てすぐ右前方に「YANMAR TOKYO」(東京ミッドタウン八重洲の隣のビル)がありますが、「YANMAR TOKYO」から八重洲通り沿いに進み、2軒隣のビルの1Fが移転先となります。八重洲地下街からですと、26番出口の目の前のビル(角地の方)です。

<移転先の略図> ※筆者作成
いしかわ百万石物語移転先略地図.JPG (141 KB)

石川県の魅力を発信する加賀百万石のアンテナショップ

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店舗外観(画像出所:筆者撮影)

「アンテナショップに行ってみた」第9回となる今回は、銀座にある石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」様に行ってきました。
皆さんも時代劇で「加賀百万石」と耳にしたことがあると思います。織田信長の重臣「前田利家」を藩祖とする加賀藩は、加賀国石川郡の金沢城(石川県金沢市)を本拠地とし、石高100万石もの広大な所領を有していたことから、「加賀百万石」と称されます。「いしかわ百万石物語・江戸本店」という店名は、それを受けてのものですね。
という訳で今回は、「いしかわ百万石物語・江戸本店」様の魅力をお伝えしてまいります。

●フロアガイド(B1F~2Fの3フロア)

B1F「いしかわ里山里海の恵み」
水産加工品や農畜産加工品、調味料や地酒などを販売しています。

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B1F(画像出所:筆者撮影)

1F「いしかわ百万石の味と技」
和洋菓子やお茶、伝統工芸品の販売の他、旬の商品の特設販売や試飲・試食キャンペーンを行っています。

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1F(画像出所:いしかわ百万石物語・江戸本店様よりご提供)

2F「いしかわ見聞録」
観光案内や伝統工芸品の展示ギャラリーをご覧いただける他、イベントスペースでワークショップを開催しています。

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2F(画像出所:筆者撮影)

●店舗情報
<住所> 東京都中央区銀座2丁目2-18 TH銀座ビル
<営業時間> 10:30〜20:00 19:00(※) 観光コンシェルジュ10:30~19:30 18:30(※)
 ※2022年11月末現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため時短営業中です。ご来店の際には下記ホームページより営業時間の確認をお願いします。
<ホームページ>
https://100mangokushop.jp/
<facebook>
https://www.facebook.com/100mangoku/
<Instagram>
https://www.instagram.com/100mangoku_shop/
<LINE>
https://lin.ee/R312uJx
<アクセス>
東京メトロ 有楽町線 銀座一丁目駅 「4」出口を出てすぐ
東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅 「C6」出口より徒歩5分
JR 有楽町駅 中央口より徒歩5分
<地図>

フグ・カニ・ノドグロなど高級魚介の宝庫!

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

農林水産省『令和2年漁業産出額 確報』 (調査年2020年 公開日2022年3月31日)によると、石川県の魚種別の産出額の順位は、フグ類6位、カニ類5位、エビ類3位、イカ類4位、ブリ類4位、ナマコ7位、タラ類5位、ホッケ4位、サワラ類2位、ニギズ類1位、ハタハタ4位と、複数の魚種で上位となっています。
石川県輪島市は、天然フグの漁獲量日本一に何度も輝いている名産地として知られています。
カニは、石川県で水揚げされたズワイガニのうち、甲羅幅9cm以上のオスを「加能ガニ」、メスを「香箱ガニ」としてブランド化されています。
また、石川と言えばノドグロの産地として有名ですね。高級魚を堪能できるのが石川県の魅力の一つです。
ここ「いしかわ百万石物語・江戸本店」様でも、石川県産の水産加工品を取扱いしています。
オススメは、「四十萬谷本舗 能登とれ ふぐ 塩糀炙り(冷凍)70g」。能登で獲れたフグを特製の塩糀に漬け込んだ後に炙って仕上げた逸品です。

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四十萬谷本舗 能登とれ ふぐ 塩糀炙り 冷凍 70g(画像出所 左:筆者撮影 右:いしかわ百万石物語・江戸本店様よりご提供)

県外への流通がほとんどない幻の能登牛

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

「能登牛」(のとうし)とは、2007年10月に地域団体商標として登録されたブランド牛です。血統が明確な黒毛和牛、石川県内の飼養期間が最長かつ石川県が最終飼養地、等級がA3以上またはB3以上、という全ての条件を満たした牛肉だけが「能登牛」と名乗れます。
「能登牛」は、牛肉の柔らかさや香りに影響を与えるオレイン酸の含有率が高く、とろけるような食感が特長です。
出荷頭数が少なく、石川県外に流通することがほとんどないため、幻のブランド牛とも呼ばれています。
そんな幻の能登牛を使った加工品が「いしかわ百万石物語・江戸本店」様で取扱いされています。
オススメは「寺岡畜産 てらおか風舎の能登牛カレー200g」(税込1,188円)。朝の人気TV番組の全国ご当地カレー選手権で150種類の中からベスト3に選ばれた逸品です。

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寺岡畜産 てらおか風舎の能登牛カレー200g 税込1,188円(画像出所:筆者撮影)

醤油の五大名産地

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

醤油には5大名産地と呼ばれている場所があることはご存知でしょうか?
野田(千葉県)、銚子(千葉県)、龍野(兵庫県)、小豆島(香川県)、大野(石川県金沢市大野町)が該当します。
野田にはキッコーマン、銚子にはヤマサ醤油とヒゲタ醤油、龍野にはヒガシマル醤油、小豆島にはマルキン醤油といった大手醤油メーカーがありますね。
筆者の地元群馬県にも正田醤油という大手メーカーがありますが、残念ながら群馬県は名産地には数えられていませんでした・・・。
醤油は日常生活に欠かせない必需品。野田と銚子は江戸へ、龍野と小豆島は大坂(江戸時代は「坂」表記)・京へと、大都市圏に供給しやすい場所が名産地化しました。
そして、江戸・大坂・京に次ぐ江戸時代人口第4位の大都市こそが金沢です。大都市金沢の消費を賄うべく、大野は醤油の名産地となりました。
大野には「ヤマト醤油味噌」や「直源醤油」を筆頭に22社の醤油メーカーが集まっています。比較的淡い色の甘口醤油が特徴です。
オススメ商品は「ヤマト醤油味噌 香る生(なま)しょうゆ ひしほ 180ml」(税込572円)と「直源醤油 もろみの雫 醤油糀 120ml」(税込454円)です。
普段使っている醤油とは異なる風味の大野醤油を是非お試し下さい。

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左:ヤマト醤油味噌 香る生(なま)しょうゆ ひしほ 180ml 税込572円(画像出所:筆者撮影)
右:直源醤油 もろみの雫 醤油糀 120ml 税込454円(画像出所:筆者撮影)

百万石ならではの優雅な菓子

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

強力な権力者が治める地は、都市が栄え、文化(食文化)も栄えます。100万石の大領を有した加賀藩前田家のお膝元金沢も、第4位の大都市として文化が花開いていました。
加賀藩歴代藩主が茶の湯を奨励したこともあり、茶の湯にあわせる菓子も発展していきました。
そんな金沢市は、全ての都道府県庁所在地および政令指定都市の中で、2019年~2021年平均の菓子類支出額が日本一!(出典:総務省統計局『家計調査』)
オススメは、「中田屋 花かさね 6個箱入」(税込1,350円)で、「きんつば」とグリーンの青えんどう豆が鮮やかな「うぐいす」を詰め合わせになっています。
日本一の甘党市民が愛する和菓子を是非ご堪能下さい。

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中田屋 花かさね 6個箱入 税込1,350円(画像出所:筆者撮影)

輪島塗や九谷焼などの工芸品

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

石川県を代表する伝統工芸品と言えば、輪島塗と九谷焼(くたにやき)です。
輪島塗は、15世紀終盤から続くと言われる、日本を代表する漆器です。堅牢な塗りと加飾の優美さが特徴で、75~124回にも及ぶ丁寧な手作業で作られています。1977年には国の重要無形文化財に指定されています。
九谷焼は、360年の歴史を誇る色絵磁器です。 赤・緑・黄・紫・紺青の五彩を中心とした優美な色彩は、多くの人々に愛されています。 現代では、伝統的なデザインにこだわらず、 それぞれの作家や窯元が趣向を凝らした近代的なアートの和食器へと変化しています。
これらの伝統工芸品も「いしかわ百万石物語・江戸本店」様で取扱いしていますので、是非ご覧下さい。

兼六園や和倉温泉などの観光名所

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

石川県には魅力的な観光スポットが盛り沢山。
なかでも絶対に外せないのは金沢の「兼六園」で、水戸偕楽園、岡山後楽園とともに日本三大名園に数えられ、国の特別名勝にも指定されています。加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた兼六園は、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に愛されています。
七尾市にある和倉温泉は全国有数の高級温泉街。1200年の長い歴史を持つ温泉で、「湯の湧き出づる浦」という意味から「湧浦」と名づけられ、その後17世紀に「和倉」に改名したとされています。能登の里山里海は、2011年に国連食糧農業機関(FAO)により世界農業遺産に認定されましたが、その10周年にあたる2021年10月、和倉温泉を主会場に世界農業遺産国際会議2021を開催されました。
他にもご紹介したいスポットはありますが、「いしかわ百万石物語・江戸本店」様の2F案内カウンターでは、観光コンシェルジュが観光地や食、イベントなど、石川県の情報をきめ細かくご案内するのは勿論、石川県への旅行のご相談にも応じています。もうすぐ年末、冬休みにどこに旅行に行こうかと迷っている方も多くいらっしゃると思います。店舗へお立ち寄りの際には是非、観光コンシェルジュにご相談の上、石川県を旅行先の候補の一つに加えて頂ければ幸いです。