ぐるっぱでアンケートをとってみた~エシカル消費&アップサイクル食品~
最近、耳にする機会が増えた「SDGs」という言葉。SDGsとは、国際社会全体が取り組むべき「持続可能な開発目標」のことですが、その中でも食との関連が強い「エシカル消費」に注目が集まっています。そこで今回は、エシカル消費そのものに加えて、エシカル消費の中でも食品ロスやリユースなど日常的なキーワードが絡むことが多い「アップサイクル食品」について、ぐるっぱ会員の皆さまにアンケート調査を行いましたので、その一部をライターの感想と共に公開いたします。
そもそもエシカル消費って?アップサイクル食品って?
エシカル消費について、消費者庁では以下のように定義しています。
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組です。(引用:消費者庁HP)
一言で表すと「人や社会、環境に配慮したものやサービスを選択する消費行動のこと」です。
また、アップサイクルとは、本来捨てられるものを再利用し、元の製品より付加価値の高い新たな製品を生み出すことです。つまり、アップサイクル食品とは、規格外の食材や製造過程で発生した野菜くずや搾りかす等の副産物を利用して作られた食品を指します。
「エシカル消費」という言葉の理解度は約15%
注目が集まっているとはいえ、「エシカル消費」に対して内容まで理解している方は15%、半数以上の56%の方が聞いたことがないと回答。この数字を多いと考えるか少ないと考えるか、意見が分かれるところかもしれませんが、浸透にはまだまだ時間がかかるのかもしれないという印象です。
「アップサイクル」という言葉の理解度は10%以下
ちなみに「アップルサイクル」については更に理解度が下がって9%と、10%以下でした。エシカル消費同様にまだまだ一般的に浸透しているとは言えないようです。ただし、アップサイクルの定義や生み出す価値について上手に伝えることが出来れば理解度も高まるかもしれません。
内容の理解が進むほど購入する率も高まる!?
なお、アップサイクルという言葉を理解している人に、「アップサイクル食品」の購入経験を聞いたところ、36%が購入したことがあると回答。ちなみに回答者全体に対しての購入経験は7%でしたので、「理解が進む=購入する率が高まる」と言えるのかもしれません。
購入経験のあるアップサイクル食品は?
購入経験がある人に具体的な食品名を聞いたところ、様々な回答がありました。その一部を紹介してみます。
・おからパウダー
・おからチップス
・規格外のりんごで作ったジャム
・切り落とし魚味噌漬け
・規格外の鯛を使った鯛めし
確かに「おから関連商品」を店頭で見ることが多くなってきたような気がします。
また上記の回答を見て「もしかしたらあの時のあの商品もアップサイクル食品かも?」と思った方は私だけではないと思います。理解しきれていないだけで、実は日々の暮らしの中にアップサイクル食品が溢れているのかもしれませんね!
使用したアンケートのご紹介とまとめ
今回の記事は以下のアンケートを元に作成いたしました。
データ元:「エシカル消費に関する意識調査」アンケート
調査方法:インターネット調査(ぐるっぱ)
調査対象:全国男女
調査期間:2022年3月14日~2022年3月21日
回答者数:1,649人
まだまだ理解度が高いとは言えないエシカル消費ですが、年々新たな商品が発売されるなどして関心が高まるのは間違い無いと思います。私自身も日常でエシカル消費を意識しているとは言えないですが、2022年は買い物の際にアップサイクル食品を探すというのをテーマのひとつにしてみたいと思います。
ぐるっぱ事務局では、定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。
次回の記事もお楽しみに。
written by