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アンケートをとってみた~菓子の法則 番外編

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お菓子について、よく聞く「ありがちなネタ」。 「本当にあるの?」って思ったので、アンケートを取って確認してみました! そのアンケート結果を性年代別・地域別にまとめて、特徴があったものをご紹介いたします。

アンケート
菓子

とんがりコーンは指にはめて食うものだ!

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「ハウス とんがりコーン」は1978年に発売されました。そのため、40代以下の年代に浸透しています。
「Yes」と回答した人の比率も、男女とも30代以下・40代は過半数を占めています。特に女性40代は7割もの人が「Yes」と回答しています。
では、なぜ「Yes」という回答が多いのでしょうか?
実は2003年に発売された「とんがりコーン コンソメトマト」のCMでは、出演されている今井翼さんが指にはめて食べているんです!
さらには、製造元であるハウス食品のTwitterリツイートキャンペーンでも「とんがりコーンはめたいほうだい!」と自らネタにしています!

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(画像出所:ハウス食品 Twitter 2018.5.25
これはもう法則、いやむしろ作法といっても過言ではないでしょう!
ちなみに筆者は、子供の頃とんがりコーンを買う度に、指にはめてフレディごっこをしていましたよ。そして、母に「食べ物で遊んでんじゃないよ!」とゲンコツされるところまでがいつもの流れ・・・。夢の中では無敵のフレディになりきっても、現実世界の母ちゃんにはかないませんでしたw
フレディが分からない人は『エルム街の悪夢』で検索してみて下さいね。

まけんグミやひもQは振り回した後に食すものだ!

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杉本屋製菓 まけんグミ」は1990年に発売、「明治 ひもQ」は1993年に発売した、ひも状の駄菓子グミです。
30年くらい前に発売されたこともあり、30代以下・40代の方はご存知のようですが、他の多くの年代の方が「食べたことがないから分からない」と回答しています。平成になってから発売された子供向け商品ということで、50代以上の方がご存知ないのも無理はないですね。
30代以下・40代にはそれなりに認知はされているものの、振り回して遊ぶ人は少数派のようです。
筆者は勿論、まけんグミを振り回してインディー・ジョーンズごっこに興じておりましたよ。
なお、ひもQは製造設備老朽化のため2019年に終売しています。子供に大人気の商品が終売するのは残念です。いつか復活して欲しいですね。

ココアシガレットをくわえて大人な気分に浸ったことがある

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オリオン ココアシガレット」は1951年に発売されたロングセラー商品です。発売から71年も経っているため、全性年代とも6割以上の人がご存知です。特に50代以下の年代の認知度が高くなっています。
子供は大人のマネをしたがることに着目して発売された商品だけに「Yes」という回答が多く、回答者全体の65%が「Yes」と回答しています。
地域別では、北海道が最も「Yes」という回答率が高いですが、『令和元年 国民生活基礎調査』によると北海道の喫煙率は全国1位でした。
ちなみに、2018年からはココアシガレットの姉妹品「myCOS」(マイコス)という商品が発売されていますよ。

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(画像出所:オリオン株式会社ホームページ

たけのこの里ときのこの山、どっちが好き?

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「きのこの山」は、明治製菓株式会社(現・株式会社明治)より1975年に発売されました。
その4年後の1979年、きのこの山の永遠のライバルである「たけのこの里」が同社より発売されています。
年代別では、40代以下はたけのこ派、60代以上はきのこ派が多いようです。
地域別では、四国はきのこ派がやや多く、それ以外はたけのこ派がやや多くなっていますが、そこまで大きな違いはありません。

ハイエイトチョコを見るとメガネのようにかけたくなる

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フルタ製菓 ハイエイトチョコ」は1967年発売のロングセラー商品。その最大の特徴はチョコの容器が8の字になっていること。こんなのメガネにするに決まっていますよね。全体での「Yes」回答率は46%で「No」の回答率42%を上回っています。
男性は50代のみ「Yes」が多数派ですが、女性は70代以上を除いて「Yes」が多数派か同率となっています。

うまい棒のマスコットキャラは「うまえもん」で、「うまみちゃん」という妹もいるということは知られざる事実・・・

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(画像出所:株式会社やおきんホームページ

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「やおきん うまい棒」は1979年に発売されました。発売当初からパッケージにプリントされ続けているマスコットキャラの名前はつけられていませんでしたが、ついに2017年に「うまえもん」に決定。
さらには、兄と全く似ていない「うまみちゃん」という妹がいる設定まで明かされました。うまみちゃんは、単体でTwitterアカウントYouTubeチャンネルを持っています。
マニアックなネタで誰も知らないだろうなと思いましたが、男性30代以下だけ「知ってた」という回答率が高くなっていて驚きました。
良かったら皆さんも、うまみちゃんのTwitterYouTubeを覗いてみて下さい。

ビックリマンチョコの購入制限は?

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ロッテ ビックリマンチョコ」は1977年に発売されたシール付きのチョコウエハースです。1985年に新シリーズとして「天使・悪魔・おまもり」という3系統のおまけシールを封入したものが発売されました。このおまけシールですが、1箱40個入りのうち1~2枚、ヘッドと言われるプリズムのレアシールを入れたことからコレクション性が高まって話題になりました。小学館『コロコロコミック』での特集や漫画連載などのメディアの力もあり、1991年まで続く一大ブームとなりました。あまりの売れ行きに製造が追い付かず、店頭で購入制限されているエリアもありました。
上図はブーム当時の小学生にあたる40代男性にフォーカスして、地域別に集計したものです。
全体では約半数が無制限、約3割が1日1個、2割が1日3個と回答しています。数年間に渡り、回答者の約半数が住んでいたエリアで購入制限があったというのは、いかに凄い商品だったかお察し頂けると思います。
1日1個の購入制限、北海道・中国が33%に対し、甲信越・北陸は75%と地域格差が発生していますね。
ちなみに、筆者が住んでいたエリアはお一人様1日3個まででした。

煎餅は割ってから食べる

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回答者全体の5割強が、煎餅は割ってから食べると回答しています。性年代別に見ると、男性より女性の方が割ってから食べる率が高くなっています。大口を開けて食べることへの恥じらいや、かぶりつくと口紅が落ちるなどの理由が考えられます。同じ女性でも、年齢層が高くなるほど割ってから食べる率が高い傾向があります。歯の健康状態の悪化や咀嚼する力の低下も一因と考えられます。

コレって何て言いますか?

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(画像出所:イラストAC)

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全体でみると、チューペットとチューチューが約3割ずつと多数派になっています。
性年代別に見ると、男女30代以下、男性40代、女性60代、女性70代以上は「チューペット」という回答が多いです。チューペットは1975年に発売された、大阪の前田産業株式会社の登録商標です。1990年代に関東・東海・近畿でCMを放映していました。当時そのCMを見ていた子供たちが30~40代で、その母親が60~70代に該当しますね。
地域別では、前述の前田産業のお膝元だけに、関西ではチューペットが圧倒的に多いです。またCMの効果から関東でもチューペットがやや多くなっています。他のエリアではチューチューが多数派のようです。
北海道・東北・九州では棒アイス・棒ジュースという呼び方も多いようです。
類似商品なのに、呼称に違いがあるという面白い結果となりました。

使用したアンケートのご紹介

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今回の記事は以下のアンケートを元に作成しました。

出所:食の総合情報サイト ぐるっぱ
アンケート名:菓子の法則 番外編
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国 男女
調査期間:2022年9月16日~2022年9月22日
対象回答者数:1,634人
いかがでしたか? アンケート結果を見ると、驚きや新たな発見がありますよね。
ぐるっぱ事務局では、今後も定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。

なお、本記事に掲載されているグラフは、「食の総合情報サイト ぐるっぱ」より転載した旨をご記載下されば、有償提供される物への使用を除き、個人・法人問わず無料でご利用頂けます。