初の山岳ランレース! ランめし⑥
マニアックなランと食を攻める(?)ランめし、小布施に続き大会編です。 今回は初のスカイラン(山岳ラン)を山形県は蔵王で体験してきました! 大会の様子と、最後にはラン「めし」なので、グルメ情報も記載しております。是非ご覧くださいませ!
蔵王スカイランのご紹介
先週の日曜、コロナで1年延期になっていた「蔵王スカイラン」に参加してきました!
(昨年はエリート部門のみ開催)
引用:蔵王スカイランHP
さて「スカイラン」とは?
「トレイルランニング(トレラン)」は耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、少し異なります。
「そもそもトレイルとは未舗装路のこと。林道や岩場、地面が土の登山道など、いわゆる「アスファルトで整備はされていないが人が通れる道」をそう呼びます。そこを走るスポーツ全般がトレラン。そしてスカイランニングは縦方向への移動、つまり登りの斜度が高いものを差しています。」
引用:RUNHUCK記事「空に向かって駈け上がる! スカイランニングというスポーツの魅力」
つまりスカイランは、トレランよりもより上下の移動が激しい!
スカイランの中でもいくつか種類もあって、「バーティカル」という競技では登りのみを競います。なんてことだ。
元々私はトレラン大会は4度ほど経験がありますが、ラン仲間で「スカイラン」にはまっている人がおり、
かねてからスカレースの写真の絶景さに憧れていたこともあり、エントリーしてみたのです。
さて、蔵王スカイランのスケジュールは以下となっていました。
<1日目 9/3(土):バーティカル>
蔵王ロープウェイ沿いのスロープを駆け登り、下山はロープウェイを使うレース。
①ファン 距離 2km +330m
②ノーマル 距離 5km +820m
③エリート 距離 5km +820m
<2日目 9/4(日):スカイレース>
お釜(※蔵王の山の中にあるカルデラ湖)を望み、蔵王山頂を踏む山岳レース。山岳駆け登り&下り。
①ファン 距離 10km -1100m ※ほぼ下りのみ
②ショート 距離 15km ±1100m
③ロング 距離 25km ±1900m
④エリート 距離 25km ±1900m
私はトレラン経験だと最長で25㎞くらい、大会だと15㎞程度しか走ったことが無いため、スカイレース②ショートをチョイス。
さすがにバーティカルはまだチャレンジする気になれず(汗)かといって①だと物足りなさそうなので。。
ロングなんて(帰って来れるか)怖くて無理。
※ちなみにエリートの方は1日目バーティカル走って、2日目ロング走るのが当たり前みたいっす。すごい世界。。
受付・スタートは山形県の蔵王温泉・蔵王山麓駅です。
前日入りし、大会当日を迎えました。
スタートの様子
朝方までは雨が降っていましたが、スタート前の8時ごろは晴れ!
まずはロング部門からのスタートです。一緒に参加しているラン仲間を見送ります。
スタート時はチアのお姉さんの演舞もありました。
マルコメさんの協賛だったので、マルコメさんの旗があります。
参加賞はマルコメさんの商品(大豆のお肉、甘酒、糀調味料)でした。今回初めて知ったのですが、他のスカイレースも協賛されているようです。山が多い長野県の企業さんだからでしょうか?
スタートはスキー場の麓。
ええ、スタートからガッチリ登りです。。写真を撮るために上がりましたが、ここに来るまでそこそこG(重力)を感じました・・・
ロング部門、スタート!
何故走れるのか・・!!(笑)
雨あがりでかなり地面が濡れて泥になっている部分もある中で、トップの選手がどんどん登っていきます。逞しすぎです。
この30分後にショートがスタート。
前の方にいると上位争いの邪魔になるので、後方からスタート、無理はせずに早歩きで登りはじめました。
あくまで「登山」でもあるので、無理に走る必要はないのです。この後、1100mも上らないといけないのですから・・!!
ちなみにコースマップはこんな感じ
引用:蔵王スカイランHP ※スカイレース(ロング)の中盤の周回方向は今年は逆回り
私はショートコースなので、オレンジ色の線をたどり、御釜を見て帰ってくるコースです。
ちなみに、
コースマップで見てもわかる通り、ロープウェイで地蔵岳山頂まで移動が可能です。子供連れでも行きやすく、冬場は樹氷が見れる絶景らしいので、オススメです。私も見た事がないですが、いつか見に行きたいと思っております・・・!!
蔵王の樹氷がこちら↓ スノーモンスターと呼ばれることもあります。
引用:photoAC
行きは戦いの連続~スキー場って登るものだっけ?~
さて、スキー場をひたすら登っていきます。
スキー場を上って、しばらく緩やかな登りが続いた後、またスキー場…の繰り返しでした(泣き笑)お代わりの連続!!
一番キツかったところを登り切った絶景がこれ
ちなみにここから少し行くと、眺望を見渡せる席があります。
更に進むと、ハンモックもあります。きれーい!
そう、ここは本来なら高原のリゾート!
観光客の方も多かったです。
その横を通り過ぎる、ゾンビのような私たち・・・(笑)
何度もスキー場上りを繰り返すので、脚がどんどんやられていくのです・・・
高原樹氷駅が第一エイドとなり、エイドでは毎回コーラ・水・スポーツドリンクと、お菓子が用意されていました。
水分は1Lほど選手自身も持ち歩きますが、エイドで結構補給してもらえたので、水分には困りませんでした。
ただこの日はどんどん天気が良くなり気温も上がったため、折り返し後の地蔵峠のエイドでは少し不足気味だったので、ロングコースでタイムが後半の人はちょっと厳しかったかもしれません・・・。
どんどん進んでいきます。この辺はほぼ平地でボーナスゾーン。ただし見えてくる、その先が…。
ご覧いただけるだろうか。
目の前の山肌の奥、上へ上へと登っていく人たちが(笑)
ロープウェイに手を振って振り返してもらったり、
お花の写真を撮ったりして、来るべき激坂に備えます。(見ないようにしてたともいえる)
トレラン大会だと林や森の中を走ることが多いので、先のコースは見えないことが多いんですが
スカイレースだと標高が高く、スキー場だったりするので、先行く人が今どこにいるのか(自分がこれから行くところでもある)よくわかりました。結構気持ちが落ちないようにするのが大変でした。
本来なら試走できていればあらかじめ体力や精神のバランスを取れるのですが、お初だとなかなか動揺です(汗)
登って~
登って登って~~
ちょうどこの辺で、ショートのトップ選手の下りも始まりました。
急な下りを上手にハイペースに下っていきます。登りはしんどいですが、高速の選手を見ると元気にもなります。
ここの登りを制すれば、ほぼ辛い登りは終了です。
第2エイドの地蔵山頂駅に到着後、しばらくゆるやかな木道の上りが続きます。
この辺は見晴らしも良く、しばし楽しい登山に早変わり。
ここからはロープウェイで上って来た一般のハイカーの方も多くなるので、ハイカーの方の邪魔にならないよう、すれ違う前は歩き、道を譲りながら注意して移動していきました。
ここから、目の前に迫った蔵王最高峰の熊野岳(1841m)を目指していきます。
※よーく見ると、先の道を行っている人が見えて、コースが良くわかります
あと少しで頂上!その先に・・・!!
この辺から、ショートだけでなく、ロングの折り返しの選手ともすれ違うようになりました。速い、速すぎる
目の前の熊野岳を乗り越えたら、その先には・・・
御釜!
オー釜!!!(^^)/
この綺麗なエメラルドグリーンが見たくて頑張ってきたともいえます。
御釜自体は車で近くの駐車場まで行くこともできるので、見たのは2回目ですが、それでもむちゃくちゃ感動しました。
スキー場のおかわりが辛く、頑張ったからこそ。
そして晴れて本当に良かった。
他の選手の皆さんも、ここでは足を止めて撮影タイムです。
ここからまた熊野岳に戻って、そこからは来た道を戻るだけです・・が・・・
正直、熊野岳の下りが本当に難しくて、、ごろごろの岩だらけで写真撮ってる暇がありませんでした。
(写真はちょうど岩場が終わったところ)
その後も行きを帰るだけなので、帰りは激坂下りのオンパレード。
トレランの大会だったら下りってめちゃくちゃ楽しいことが多いのですが、
スカイレースだと上りで脚(特に前腿)がやられまくって、下りでまったく踏ん張れない、、、、
また、8月の合宿で転んだことで右肩を脱臼(3度目)してしまったため、下手にスピードを出して転んでまた脱臼したら目も当てられず、かなりへっぴり腰で下っていきました(涙)
追い抜かされたロングの選手は本当に早くて、ゲレンデの下りもハイスピード、岩場もハイスピード、本当にカッコよかったです。
やっぱり普段から山でガシガシトレーニングしないとダメだなぁと反省です。
命からがら?なんとか3時間10分ぐらいでゴール。
とはいえ転ぶこともなく、脱臼することも無く、無事にゴールできてホッとしました。
山のレースは前後と差がつきやすいので、こんな感じで一人でゴールテープを切らせてもらえたので、ちょっと嬉しかったです(笑)
記録証をもらって、ロングコースの仲間を出迎え、会場を後にしました!
ほんとにいい天気!!見てるだけなら綺麗なゲレンデ!!(笑)
レース後のお楽しみ
レース後、蔵王温泉の日帰り入浴施設で汗を流した後、米沢まで移動して道の駅に行きました。
2018年にオープンしたばかりだそうで、とても綺麗でした。
フードコートも充実しており、丼・ラーメン・蕎麦がありました。
特産の米沢牛を使ったメニューが豊富で、私は米沢牛入りつけ蕎麦をチョイス。
ご飯を食べた後は直売所へ。
すごく広くて品数も充実していて、ナスや葡萄、桃が沢山ありました。
小さいナスで作るお漬物が特産品だそうで(私が食べた米沢牛蕎麦の付け合わせにもついていました)、新潟出身のラン仲間の人もご存知でした。
お酒コーナーも充実!
山形はお米もワイン用のブドウ栽培も盛んなので、日本酒・ワインの品ぞろえがすごかったです!
とても充実した山形レース旅になりました!
おまけ:前日に食べたもの
前日は福島に立ち寄り、シーズン終盤でしたがギリギリ桃狩りに行けました。
行ったところは、飯坂温泉近くの「まるせい果樹園」さんです。
「川中島白桃」「黄金桃」「ゆうぞら」がありました。
30分食べ放題の桃狩りは、「川中島白桃」「黄金桃」の2種類。小さいバケツとナイフ、手袋を渡されるので、各自で収穫、切ってその場でいただくことができます。
園内のベンチでもくもくといただきます。
なお、事前に園の方が食べごろの桃を用意してくれていたので、こちらを食べるのもありです。
正直、自分で目利きして採ったものよりこちらのほうが美味しかったです(^^;
人気の果樹園だそうで、隣のカフェに沢山の人が来てましたね。
また直売所の「わけあり」コーナーだと完熟の桃が6~8つ入って1箱1,000円!超お買い得でした。
その後、福島で有名なラーメン屋「伊達屋」さんへ。
超・人気店とは知っていたのに、無謀にも12時過ぎに名前を書いた50人待ち。
夫婦2人でやっていらっしゃるお店なので、回転率はあまり高くありません。入店は2時間後でした。
人気は「塩ワンタンメン」だそうです。
15時前でお宿の夕食も控えていたため、私はワンタンは頼まず「塩ラーメン」をチョイス。
福島といえば醤油ラーメンのイメージですが、めちゃくちゃおいしい塩ラーメンでした!
さすが高評価のお店です。接客もとても丁寧で、また来たいと思えるお店でした(^^)
夜はお宿でジンギスカンとおかみさんの手作り料理でした。
ジンギスカンのあの独特の鉄板は、なんと蔵王が発祥だそうで、ジンギスカンは蔵王の名物だそうです。北海道だけじゃないんですね~
蔵王温泉にもいくつかジンギスカンのお店がありましたよ。
ボリュームがすごくて、何よりご飯が美味しくて!
朝ごはんも美味しすぎたので、レース中はまったく補給食がいりませんでした(^^;
山形はご飯がとても美味しいことがよくわかりました。
今回は、以上となります!
初のスカイレースは思った以上に大変でしたが、頑張った先にある感動は何物にも代えがたいものでした。
ただしもう一度参加するかというと・・・?(;^ω^) また感動を味わいたく行ってしまうかもしれません。鍛錬あるのみ。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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