わかやま紀州館に行ってみた
ぐるっぱ事務局のある東京・日本橋周辺には、地方のアンテナショップが十数軒もあるんです! コロナ禍で旅行や帰省ができない中、アンテナショップの前を通りかかるとちょっと気になる・・・。 そんなアンテナショップに行ってみました!
和歌山の特産品は勿論、観光情報も取り扱い!
「アンテナショップに行ってみた」第3回となる今回は、有楽町の東京交通会館B1Fの「わかやま紀州館」様にお邪魔しました。
なぜ、今このタイミングで和歌山を取り上げるのか?それは私がスーパーで紀州産青梅を見かけたからww
6月は梅の出回り時期、スーパー各社とも梅干しや梅酒の手作り材料をコーナー化してますよね。
梅干しはこれからの暑い時期の塩分補給にもピッタリ!という訳で「わかやま紀州館」様をご紹介します。
店舗入口(著者撮影)
店の正面には可愛いパンダがお出迎え♡ 和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は日本一パンダの飼育数の多い施設として有名です。
こちらの店舗は和歌山県産品は勿論、観光情報の提供も行っています。
物販コーナー(著者撮影)
観光コーナー(著者撮影)
【店舗情報】
住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館地下1階
営業時間・電話番号:
<物産>10:00~19:00(日曜・祝日は10:00~18:00、年末年始は休館)、Tel.03-6269-9434
<観光>10:00~19:00(土曜、日曜、祝日、年末年始は休館)、Tel.03-3216-8000
わかやま紀州館様ホームページ http://www.kishukan.com/
和歌山と言えば、やっぱり梅!
梅イメージ画像(出所:photo AC)
和歌山と言えば梅の一大産地! 色々なお店で「紀州」を冠する梅干しが売られています。
きっと出荷量全国1位だろうなと分かっていながらも、農林水産省『作況調査(果樹)令和3年産 第1報』を確認。
当然出荷量全国1位でしたが、国産梅出荷量全体における割合はなんと7割! 2位に大きく差をつけて圧倒的1位でした!
それだけに南高梅の梅干しや、梅加工品を取り揃えています。
ちなみに、南高梅は「なんこううめ」と読み、和歌山県日高郡みなべ町で生まれた梅です。昭和40年に優良母樹選定調査に深くかかわった和歌山県立南部高等学校(通称「南高」)にちなみ「南高梅」と命名し種苗登録がされました。皮が柔らかく肉質が厚いのが特徴です。「紀州みなべの南高梅(きしゅうみなべのなんこううめ)」として、地域団体商標登録されています。なお、「紀州梅干(きしゅううめぼし)」も地域団体商標登録されています。
オススメの梅干しは「勝僖梅 はちみつ仕立て 極 12包入」で、大粒で肉厚な高級南高梅を塩分控えめのはちみつ仕立てにしたもので、まろやかな風味で甘過ぎず、あっさりとした味わいとのこと。個別包装されているので、みんなでシェアもしやすいですね。
勝僖梅 はちみつ仕立て 極 12包入(わかやま紀州館様より画像提供)
全国3位の果実王国!
みかんイメージ画像(出所:photo AC)
農林水産省『令和2年生産農業所得統計』によると、和歌山県の果実産出額は全国3位!
農林水産省『第95次農林水産省統計表』(2022年1月)で収穫量を確認すると、前述の梅をはじめ、みかん1位、柿1位、桃5位となっていました。
読者の皆さん、和歌山県有田郡の「有田みかん(ありだみかん)」はご存知でしょうが、和歌山県海南市下津町「しもつみかん」はご存知ですか?下津町は「みかん発祥の地」だそうで、「有田みかん」「しもつみかん」とも地域団体商標登録されています。
和歌山県で柿と言えば、とろけるような食感の甘くジューシーな「富有柿」も美味しいですが、「中谷早生 (なかたにわせ)」、「刀根早生(とねわせ)」、「平核無(ひらたねなし)」などの種のない渋柿を使った干し柿やあんぽ柿も美味しいですよね。
桃と言えば岡山県のイメージが強いですが、実は和歌山県は西日本最大の桃の産地で、岡山県より出荷量が多いんです。そんな和歌山県のブランド桃「あら川の桃」は高い評価を受けているとのこと。
これらの生果実は旬の時期しか手に入れられませんが、旬の時期以外も果実加工品は楽しめます。
オススメ果実加工品は、小粒のみかんが丸ごと3つ入った「小南農園 田村みかん 果実まるごとゼリー」や、和歌山産温州みかんを100%使用した「アセロラフーズ 秋津野こだわりのみかんジャム」とのこと。是非お試し下さい。
小南農園 田村みかん 果実まるごとゼリー(わかやま紀州館様より画像提供)
アセロラフーズ 秋津野こだわりのみかんジャム(わかやま紀州館様より画像提供)
マグロの聖地!
マグロイメージ画像(出所:photo AC)
不可能と言われたクロマグロの完全養殖を2002年に成功させた「近畿大学水産研究所」は和歌山県の白浜町にあり、ここで完全養殖されたクロマグロは「近大マグロ」として商標登録されてブランドとなっています。
また、和歌山県那智勝浦町ホームページによると、「勝浦漁港は延縄(はえなわ)漁法による生鮮まぐろの水揚げ日本一」とのこと。
マグロの聖地と言って過言ではありませんね。わかやま紀州館でも「紀南水産 まぐろ山椒とろ炊き」や「紀南水産 熟成マグロハム」などのマグロ加工品を取り扱っています。
紀南水産 まぐろ山椒とろ炊き(わかやま紀州館様より画像提供)
紀南水産 熟成マグロハム(わかやま紀州館様より画像提供)
日本の醬油発祥の地!
醬油イメージ画像(出所:photo AC)
鎌倉時代、臨済宗の僧である法燈国師(心地覚心・無本覚心・法燈禅師・法燈円明国師 1207-1298年)は、中国の径山寺(きんざんじ)で味噌の製法を学び、帰国後に自身が開山した和歌山由良町の興国寺で「金山寺味噌」としてその製法を広めたと言われています。
そして、金山寺味噌の製造過程においてできる上澄み液が、あまりに美味だったことから利用されることとなり、醤油が生まれたと言われています。
そのため興国寺のある和歌山県は日本の醬油の発祥の地とされており、発祥の地だからこそ、伝統的な製法をかたくなに守り続ける醬油醸造所があるそうです。発祥の地の醬油、実に興味深いですね。
オススメの醬油は「角長 濁り醤(にごりびしお)」です。醤油の由来に基づいた伝統的な製法を忠実に再現、岡山県産大豆・岐阜県産小麦の国産特級品を原料に、吉野杉の大桶で2年以上かけて丹念に発酵、圧搾も加熱もせず麹が原料を分解してできた汁のみを取り出す、人の手を全く加えていない香り豊かな天然濃口の生醤油とのこと。
角長 濁り醤180ml(わかやま紀州館様より画像提供)
いざ、実食!
(著者撮影)
わかやま紀州館様で購入した商品を実食! まぐろハム、まぐろ山椒とろ炊き、濁り醬、田村みかん果実まるごとゼリーを食べてみます!
紀南水産まぐろハム(著者撮影)
まずは、まぐろハム。スモーキーな香りがビールによく合います。程良い塩味とまぐろの旨味が酒のあてにピッタリですし、ほぐしてサラダに混ぜ込んでも美味しそうです。
紀南水産まぐろ山椒とろ炊き(著者撮影)
まぐろ山椒とろ炊きは、おつまみとしては勿論、ご飯のお供としてもオススメとのことでしたので、ご飯に乗せて食べてみました。甘じょっぱくて、どこか懐かしさを感じさせる味わいです。噛みしめると、まぐろの旨味とタレの旨味が溢れ出し、お酒もご飯も進みます。
角長 濁り醬(左)と一般の醬油(右)(著者撮影)
比較するため左に濁り醬、右に一般の醬油を入れてみました。画像だと分かりづらいかもしれませんが、色の濃さが全然違います。お刺身につけて食べてみますと、口の中に広がる芳醇な香りが、一般の醬油と全然違います! 日本人として日常的に醬油を口にしていますが、本当の醬油の香りを初めて知った気分になりました。是非オススメしたい逸品です!
小南農園 田村みかん 果実まるごとゼリー(著者撮影)
食後のデザートとして、田村みかん 果実まるごとゼリーを実食。開封する前は果実まるごとって大袈裟だなって思っていましたが、本当にみかんがまるごと入っているじゃないですか! しかも3つも! こんな贅沢なゼリーを食べたのは生まれて初めてです。お世話になっている方への贈り物としても、自分へのご褒美としてもオススメです!
温暖な気候と自然の恵みと文化
南北に長く、瀬戸内海と太平洋の2つの海域と接続され、北は降水量が少なく、南は年を通して温暖な気候の和歌山県。
そんな温暖な気候が育む美味しい果物と、南海の海の幸を楽しめる魅力あふれる県です。
食だけでなく、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」もあり、文化的側面からも楽しめると思います。
わかやま紀州館では旅行の相談も受け付けておりますので、関西圏への旅行を検討されている方は和歌山県も旅行先の候補の一つとして、相談コーナーを利用されてはいかがでしょうか?
また、和歌山県産品は以下のオンラインショップでも購入できますので、是非ご覧下さい。
<わかやま紀州館様 オンラインショップ https://shop-kishukan.raku-uru.jp/ >
written by