食を通じて
暮らしを豊かに

アンケートをとってみた「カレー」

VIEW:2348
公開日:
更新日:

「ぐるっぱ」では、年間催事や各シーズンの食や酒についてのアンケートを取っており、結果の一部を記事にして公開しております。今回は夏の定番メニュー「カレー」についてのアンケート結果をご紹介いたします。是非ご覧下さい。

アンケート
食品

7~8月の2ヶ月間でカレーを何回食べた?

喫食回数(カレー).jpg (63 KB)

1~2回は36.6%、3~4回は32.6%、5~9回は13.6%と選択率が高く、合計で8割強となっています。
カレーは日本の国民食と言われるくらいですから、喫食率が高いですね。
逆にカレーを食べなかったという人も、11.3%いました。
カレーを食べなかった理由を確認すると、「暑くて火を使いたくなかったから」という意見が多く見受けられました。レトルトならまだしも、夏のキッチンで長時間加熱するようなものは嫌という意見もごもっともですね。

 

ルウ?レトルト?どっち派?

ルウorレトルト.jpg (41 KB)

家庭ごとのオリジナルの味を出せるカレールウ、手軽で安定した味わいのレトルトカレー、それぞれ良さはありますが、どちらの方がより多く食べたのかを訊いてみました!
ルウが63.1%、レトルトが26.8%と、ルウがレトルトの倍以上となっていました。
レトルトカレーは昔と違い、メーカーが増えてブランドが乱立し、競争相手が増えたことでクオリティがかなり向上していますが、ご家庭で作るカレーにはまだ勝てないようです。
カレーソースの味は良いのですが、内容量や具材感の不足は否めないですから、ルウに軍配が上がるのも致し方ないことかと思います。

 

お好みの辛さは?

好みの辛さ.jpg (49 KB)

回答者の6割弱が「中辛」と回答しています。甘すぎず辛すぎず、小さなお子様や辛いものが苦手な方以外であれば、美味しく食べられるちょうど良い辛さだけに人気ですね。
次点は「辛口」で約3割を占めています。当アンケートの回答者は50~60代の方の割合が高く、本格感のある「辛口」を好む方が多くいらっしゃいました。
ちなみに「激辛」は、4.3%となっています。インスタント麺のバイヤーだった頃、とある新商品を試食した際、「自分も試食したんですがまあまあ辛ったっスね、じゃないだろ!」と営業員を本気で怒ったことは今となっては良い思い出・・・。

 

カレーの時は大盛もしくは御代わりするか?

カレー御代わりするか?.jpg (33 KB)

回答者の4割が「カレーのときは大盛もしくは御代わりする」と回答しています。
カレーのスパイシーな味と香りに食欲を掻き立てられて、ついつい食べ過ぎちゃいますよね。
昭和生まれの筆者が小学生の頃、給食がカレーの時は男子生徒がこぞって御代わりしていた記憶があります。
御飯の量に比してカレーソースの量が多かった場合、御飯を食べきった後にカレーソースだけが残ってしまい、それに合わせて御飯を御代わりするということもあるかもしれません。

 

カレーのメイン具材は?

カレーのメイン具材(地域別).jpg (129 KB)

全体では約4割が「豚肉」、約3割が「牛肉」、約2割が「鶏肉」と回答しています。
エリア別では、北関東以北は圧倒的に「豚肉」、南関東と中部は全体よりやや「豚肉」寄り、近畿以西は圧倒的に「牛肉」となっています。
関西は公家の文化圏であり、牛車の牽引や農耕動物として牛が使われてきました。
一方、東日本は武家の文化圏であり、騎乗や農耕動物として馬が使われてきました。
戦時中の食糧難だった頃、関西では飼っている牛を潰して食べていましたが、東日本には牛があまりおらず、頭数の多い馬も食用にするには可食部分少ないという問題があり、牛や馬以外の畜肉の増産が求められました。
その結果、雑食で餌は残飯を与えればよく、多産の上に肥育期間が短い「豚」が、東日本でのメインの畜肉となりました。
その食文化の違いがカレーのメイン具材にも表れていますね。
なお、年代別で見た場合、30代以下は他の年代と比べて「鶏肉」や「その他」(挽肉・牛すじ・シーフード等)が多くなっていました。

カレーのメイン具材(年代別).jpg (107 KB)

カレーにはライス?ナン?それとも麦飯?(複数回答可)

カレーはライス派orナン派.jpg (59 KB)

ライスが95.1%で圧倒的1位となっています。次点のナンは11.4%と低い選択率となっていました。
家庭でナンを食べようとすると、出来合いのものを買ってくるか、手作りするかの2択になりますが、前者は余計な費用がかかり、後者は余計な手間がかかります。炊飯器で米を炊くだけのライスが、他を圧倒するのは当然の結果でしたね。

 

カレーのトッピングは?(複数回答可)

カレーのトッピングは?.jpg (87 KB)

上のグラフは、選択率上位15位までを抽出したもの。
1位は「トンカツ」で26.1%となっています。カツカレーは鉄板ですね!
2位は今回のアンケートの対象期間が夏だというのもありますが、「夏野菜」(20.2%)となっていました。カレーライスは栄養成分が炭水化物に偏りがちですので、具材として野菜を沢山いれるのは良いと思います。
なお、3位は「チーズ」(16.1%)、4位は「ゆで卵」(15.4%)となっていました。

 

カレーにちょい足しする調味料は?(複数回答可)

カレーにちょい足しする調味料は?.jpg (85 KB)

上のグラフは、選択率上位15位までを抽出したもの。
1位は「ソース」で25.1%、2位は「ニンニク」で19.4%、3位は「醤油」で15.9%となっています。この3つは、カレーへのちょい足しの定番ですよね。
4位は「ガラムマサラ」で13.5%となっています。ヒンディー語でガラム=熱い、マサラ=混合スパイスを挽いたもの、という意味があります。カルダモン、ブラックペパー、クローブ、クミン、コリアンダー、シナモンなどを混合しているそうです。カレーにちょい足しすれば、本格感が増しますよ!

 

カレーの付け合わせは?(複数回答可)

カレーの付け合わせは?.jpg (65 KB)

1位は「福神漬け」で54.0%、2位は「らっきょう」で40.2%となっています。
3番手の「キュウリの浅漬け」が7.7%なのに対して、上位2品が圧倒的に高くなっています。
「特になし」も28.3%となっており、付け合わせなしにカレーを食べる人もかなりの割合でいるようです。
もともとは、カレーの付け合わせには「チャツネ」が使われていましたが、ある時「チャツネ」を切らしてしまい、代わりに「福神漬け」を付け合わせにしたところ好評で、そのまま「福神漬け」が付け合わせの定番になったと言われています。(諸説あり)
「らっきょう」に含まれる硫化アリルという成分は、消化液の分泌を助ける働きがあり、油っぽいカレーの消化の面でも相性が良いです。また、硫化アリルにはビタミンB1の吸収を助ける働きもあり、ビタミンB1が豊富な豚肉をメイン具材にしたポークカレーとの相性も良いです。

 

当記事で使用したアンケート

当記事は以下のアンケートを元に作成しました。

出所:食の総合情報サイト ぐるっぱ(https://www.guruppa.jp/
アンケート名:カレーについてのアンケート2024/夏
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国 男女
調査期間:2024年8月26日~9月1日
有効回答者数:1,790人

回答者構成(カレー).jpg (106 KB)

いかがでしたか? アンケート結果を見ると、驚きや新たな発見がありますよね。
ぐるっぱ事務局では、今後も定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。
なお、本記事に掲載されているグラフは、「食の総合情報サイト ぐるっぱ」より転載した旨をご記載下されば、有償提供される物への使用を除き、個人・法人問わず無料でご利用頂けます。
最後までご覧下さり有難うございます。次回も宜しくお願いします。