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いわて銀河プラザに行ってみた

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コロナ禍で気ままに旅行できない中、ご当地グルメの販売や催しを行うアンテナショップに注目! 各県の魅力をお伝えしてまいります!

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食品

食の宝庫!岩手県のアンテナショップ

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店舗外観(画像:筆者撮影)

「アンテナショップに行ってみた」第12回目となる今回は、岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」様にお邪魔しました。
最近TVで映画『銀河鉄道の父』のCMがよく流れていますよね。2023年5月5日(金・祝)の公開日に向けて、ますます加熱しそうです。
宮沢賢治といえば、岩手県花巻市出身。筆者は、舞台となる岩手県が気になっておりましたが、ご縁があって今回取材させて頂くことになりました。
いわて銀河プラザ様と岩手県の魅力を少しでもお伝えできるよう、当記事で紹介してまいります。

●店舗概要
<住所>〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目15-1 南海東京ビル1F
<TEL>03-3524-8282
<開館日>年中無休(年末年始除く)
<営業時間>10:30~19:00(月末最終日は17:00まで)
 ※新型コロナウイルス感染防止のため、営業時間が変更になる場合がございますので、ご来店に際しては下記ホームページやSNSでご確認下さいますようお願い申し上げます。
<ホームページ>
https://www.iwate-ginpla.net/index.html
<facebook>
https://www.facebook.com/iwate.ginpla
<Instagram>
https://www.instagram.com/iwate_gingaplaza/
<Twitter>
https://twitter.com/IwateGingaPlaza?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Eembeddedtimeline%7Ctwterm%5Escreen-name%3AIwateGingaPlaza%7Ctwcon%5Es2
<オンラインストア>
https://ginpura.raku-uru.jp/
<アクセス>
東京メトロ 日比谷線 「東銀座駅」 6番出口前
都営地下鉄 浅草線 「東銀座駅」 A1出口徒歩1分

<地図>


<フロアマップ>

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(フロアマップ:いわて銀河プラザ様HPをもとに筆者作成)

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店内を入口から撮影(筆者撮影)

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乳製品コーナー(筆者撮影)

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ソフトクリームコーナー(筆者撮影)

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水産品コーナー(筆者撮影)

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工芸品コーナー(筆者撮影)


前沢牛だけじゃない!岩手の美味しいお肉

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肉のイメージ画像(画像出所:photo AC)

岩手県といえば、高級ブランド和牛「前沢牛」のイメージがありますよね。農林水産省『令和2年生産農業所得統計』によると、岩手県の肉用牛産出額は全国5位になっています。
高級ブランド和牛の産地だけあり肉用牛の生産が盛んですが、それだけじゃないんです。岩手県は牛以外の畜産品の産出額も全国トップクラスなんです!
岩手県の畜産品の産出額は、豚肉では全国8位、鶏肉では全国3位となっています。
豚肉では、「白金豚」(はっきんとん/プラチナポーク)や「佐助豚」(さすけぶた)などのブランド豚が有名です。当然、いわて銀河プラザ様でも、これらのブランド豚の加工品を取り扱いしていますよ。
豚肉加工品のオススメは、「高源精麦(株) 白金豚 角煮缶詰 420g」(税込1,350円)です。高源精麦(株)は白金豚の商標を保有する生産者で、原料となる白金豚を岩手缶詰(株)に供給・製造委託し、自らが販売者となっている白金豚の角煮の缶詰です。自分が手塩にかけて育てた豚を、自らが納得する方法で調理した缶詰、その美味しさは推して知るべしですね。
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高源精麦(株) 白金豚 角煮缶詰 420g 税込1,350円(画像:筆者撮影)

鶏肉では、「奥州いわいどり」が有名です。「からあげグランプリ」で金賞以上を獲得した名店のみで競う「からあげフェスティバルNo.1決定戦」。その初代優勝店舗「からあげ家 奥州いわい」の「室根からあげ」のパッケージには、「奥州いわいどりの育成から唐揚げ調理まで一貫生産!!」と記載されていますよ。
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【冷凍】からあげ家 奥州いわい監修 室根からあげ 250g 税込578円(画像:筆者撮影)


小岩井乳業の創業地にして生乳の名産地

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チーズイメージ画像(画像出所:photo AC)

岩手県の観光名所の一つに「小岩井農場」(岩手郡雫石町)があります。1891年、日本鉄道会社副社長・小野義眞、三菱社社長・岩崎彌之助、鉄道庁長官・井上勝の3名が共同で小岩井農場を設立しました。小野・岩崎・井上の頭文字を取って小岩井と命名されています。創業者が小岩井さんでもなければ、創業地が小岩井という場所でもないんですね。1938年には「小岩井農牧株式会社」として設立され、1976年に小岩井農牧株式会社とキリンビール株式会社が折半出資して、皆さんご存知の「小岩井乳業株式会社」が設立されています。
そんな小岩井乳業の創業地である岩手県は、生乳産出額は全国4位となっております(出典:農林水産省『令和2年生産農業所得統計』)。牛はデリケートな生き物で夏バテしやすく、冷涼な環境で飼育しないと良質な乳が取れないと言われています。岩手県の冷涼な気候は乳牛の飼育に適しており、その結果が全国4位という実績に繋がっているのだと思います。
いわて銀河プラザでは、小岩井乳業の製品をはじめ、チーズやヨーグルトなどの乳製品を取り揃えております。
オススメのチーズは、「くずまき高原牧場 ほたる(さけるチーズ)80g」(税込454円)です。岩手県葛巻町産の生乳と食塩だけで作ったナチュラルチーズを繊維状にし、手で裂けるようにしたタイプの商品です。熟成期間を必要としない、フレッシュタイプのチーズですので、ミルクの風味を残した、まろやかな味わいが特徴です。
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くずまき高原牧場 ほたる(さけるチーズ)80g 税込454円(画像:筆者撮影)

ヨーグルトのオススメ商品は、「岩泉ヨーグルト(プレーン)1kg」(税込907円)です。岩手県産生乳100%使用、さらに凝固剤・安定剤・香料不使用のこだわりのある商品です。低温長時間発酵によるもっちりとした食感が特徴です。
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【冷蔵】岩泉ヨーグルト(プレーン)1kg 税込907円(画像:筆者撮影)


全国屈指の漁獲高

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

農林水産省『令和2年漁業産出額』によると、海面漁業産出額で岩手県は全国7位となっています。
海面漁業産出額では、アワビ1位、ウニ類2位、クロマグロ7位、ミナミマグロ4位、メバチマグロ3位、カジキ類4位、サケ・マス類3位、サバ類11位、サンマ2位、ブリ類7位、タラ類3位、イカ類5位、タコ類3位など、多くの魚種で上位にランクインしています。なお、海面養殖業産出額では、ホヤ類3位、カキ類6位となっていました。
美味しい水産品がたくさんありますが、今回オススメしたい商品は「サヴァ缶」(各170g・税込432円)です。パッケージに記載されている「Çava?」はフランス語で「元気?」という意味だそうです。岩手から元気をお届けたいと想いで作られた国産サバの缶詰各種は、アレンジ自在の味付でサバ缶ブームの火付け役となった商品です。是非ご賞味下さい。
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サヴァ缶 国産サバのオリーブオイル漬け 170g 税込432円(画像:筆者撮影)


盛岡三大麺(いわて三大麺)

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

わんこそば、盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺の3種の麺類は「盛岡三大麺(いわて三大麺)」と言われ、全国的に知名度の高いご当地グルメとなっています。
諸説ありますが「わんこそば」は、盛岡藩初代藩主の南部利直が江戸に向かう途中、花巻城に立ち寄って食事をした際、いつも使っている丼で殿様に食事をお出しするのは失礼かと考え、漆器のお椀に一口分の蕎麦を入れてお出ししたところ、美味いと言って何杯もおかわりしたことに由来すると言われています。
「盛岡冷麺」は、朝鮮半島北部の咸興(ハムン)出身の青木氏が1954年に盛岡市で開業した「食道園」で、故郷の冷麺の味を独力で再現して提供したことが起源と言われています。この時はまだ盛岡冷麺とは謳わずに提供していましたが、1987年に「ぴょんぴょん舎」を創業した邊氏が盛岡冷麺という名称で提供し、それが定着したそうです。「ぴょんぴょん舎」は銀座や東京スカイツリーにも出店している名店ですね。いわて銀河プラザ様でも同店の冷麺を取り扱っており、名店の冷麺をご自宅でも簡単に味わえますよ。
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【冷蔵】ぴょんぴょん舎 盛岡冷麺 2食入 税込972円(画像:筆者撮影)

「盛岡じゃじゃ麺」は、盛岡じゃじゃ麺の名店「白龍(パイロン)」の初代店主の高階貫勝氏が、満州移住時代に食べた炸醤麺(ジャージアンミエン)を元に、日本の食材を使って日本人の舌にあうようにアレンジしたのが始まりと言われています。そんな白龍のじゃじゃ麺も、勿論いわて銀河プラザ様で取り扱いしていますよ。
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【冷蔵】白龍 元祖じゃじゃ麺 2人前 税込1,310円(画像:筆者撮影)


味わい深い南部鉄器

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イメージ画像(画像出所:photo AC)

平安時代後期、奥州藤原氏の初代当主である藤原清衡が、近江から鋳物師を招いたのが岩手での鉄器作りの始まりと言われています。北上山地の砂鉄と、北上川旧河川跡の砂と粘土といった、鋳物に必要な材料が手に入りやすく、室町時代には奥州市水沢羽田町に鋳物職人が定着したと言われています。この水沢の鉄器は、江戸時代には仙台藩の庇護を受けていました。
一方、盛岡では盛岡藩主南部家の庇護を受け、鉄器作りが盛んでした。
水沢の鉄器は岩手県南部で作られた鉄器ということで地理的な意味で南部鉄器、盛岡の鉄器は盛岡藩主南部家の家名から南部鉄器と言われています。歴史は違いますがどちらも南部鉄器なんですね。
鉄ならではの重厚感のある急須は実に味わい深く、和室に飾る小物としても欲しくなりますね。店舗にお立ち寄りの際は、南部鉄器のコーナーも是非ご覧下さい。


中尊寺などの魅力的な観光スポット

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左:毛越寺(画像出所:「いわての旅」岩手県観光ポータルサイト 運営:公益財団法人 岩手県観光協会
右:猊鼻渓(画像出所:photo AC)

中尊寺は慈覚大師円仁によって850年に開山されました。その後、奥州藤原氏初代である清衡が本拠地を江刺から平泉に移したことで、1105年から平泉にあった中尊寺の大規模な造営にあたります。歴史の教科書にも載っている中尊寺金色堂は、1124年に完成しています。この中尊寺をはじめ、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山など、浄土思想の考え方に基づいて造られた寺院・庭園及び遺跡が良好な保存状態で残っていることから、2011年には世界遺産に登録されています。他にも、日本百景の一つ「猊鼻渓(げいびけい)」、日本三大鍾乳洞の一つにして天然記念物「龍泉洞」など、魅力的な観光スポットが盛り沢山。入口の右手に観光案内コーナーがございますので、春休みにどこにお出かけしようか迷っている方は是非、同コーナーをご利用下さい。
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観光案内コーナー(筆者撮影)

ここまで、いわて銀河プラザ様ならびに岩手県の魅力についてお伝えしてきましたが、店舗が遠くて行けないという方は是非、いわて銀河プラザオンラインストアを覗いてみて下さい。
TVでも紹介された人気商品など、岩手県の魅力的な商品が掲載されていて、見ているだけで楽しいですよ。

いわて銀河プラザ様についての記事は以上となります。最後までご精読下さいまして有難うございました。